Saturday, January 30, 2010

ハウンド・ドッグ・テイラー












「Hound Dog Taylor and the HouseRockers」 1971年発売

1970年代初頭、シカゴのレコード会社で配送係として働いていた白人青年ブルース・イグロアは、小さなクラブで演奏していた6本指のスライドギタリストに衝撃を受ける。すぐさま勤めていたレコード会社のオーナーにレコーディングさせてほしいと訴え出るが断られてしまう。そこで伯母の遺産5000ドルを使って、自らレーベルを立ち上げ彼のレコードを世に出すことを決意する。

そんなエピソードもイカした、1971年にアリゲーター・レコーズ第1弾としてリリースされたハウンド・ドッグ・テイラーと彼のバンド、ハウス・ロッカーズのアルバム。

歪まくったエグいギターサウンドがなんともガラが悪くてカッコイイ!
まさに全編、場末のクラブ状態。

ちなみにハウンド・ドッグ・テイラーは、この時点で56歳。

このレコードがリリースされる前は、5人の子供を抱えながら、「パーティ、結婚式、クラブには"ブルース&ロックンロール"を」という文句と自宅の電話番号を書いたブックカバーマッチを配ったりしながら、格安のギャラで演奏していたらしい。

そんな、客をノセる、楽しませるといった行為が体の芯まで染み付いた男たちの凄みが詰まっている名作。

このアルバムのわずか4年後にテイラーは亡くなってしまうが、生前よくこう言っていたという。

「おれが死んだら、みんなこういうだろう ― あいつはクソほど弾けなかったが、たしかにいい音させてたぜ!」

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