Friday, January 8, 2010

嵐を走る者
















「嵐を走る者」 T.ジェファーソン パーカー 
七搦 理美子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 2009年発行


「元保安官補のストロームソーは、自分を狙った爆弾のせいで妻と息子を失った。犯人はマフィアのボス・タバレス。二人の男は高校時代、同じマーチングバンドに所属し、何でも打ち明けあう友人だったのだが・・・」

現代の南カリフォルニアが舞台。

かつては友人同士だったストロームソーとタバレスがどのようにして相対的な道を進むようになったのか、なぜ敵対するようになったのか、2人の登場人物の視点が切り替わるスタイルで過去を明らかにしつつ、新たな事件が進行していくプロットが素晴らしい。そして2人の直接対決に向かって物語は加速していく。

喪失感をにじませながらもストイックに任務を遂行する男たちのたたずまいが痺れる。

文句なしに面白かった。T・ジェファーソン・パーカーは、「サイレント・ジョー」以降本当にはずれなし。この作家を薦めてくれた友人に改めて感謝。

全くの余談だけど、主人公と恋人がサンフランシスコに旅行に行き、フィッシャーマンズ・ワーフでワインを飲むくだりで、ワインではなく、にメンドシノ・ジンファンデルと書いてあったのが印象的だった。

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