Friday, January 15, 2010

俺たちの日
















「俺たちの日」 ジョージ・P・パレケーノス
佐藤耕士訳 ハヤカワミステリ文庫 1999年発行

「ギャングのボスのために借金を取り立てる---どんな危険も顧みない幼なじみのジョーとピートにとって、それは簡単な仕事だった。が、非情になりきれないピートは取り立てを見送り、見せしめのためギャングの手下に脚を折られてしまう。三年後、小さな食堂の店員として働くピートの前に、いまやボスの片腕となったジョーが現れ・・・」

これは傑作。いいものを読んだ。

舞台は、1930年代から1940年代末のワシントンDC。ギリシャ系移民二世である主人公ピート・カラスの少年時代からの物語を軸に話は展開していく。

逆境に立たされようとあくまで自分の信念を貫こうとする不屈の男の精神が心を揺さぶる。壮絶な最後のシーンもすこぶる爽やかなものとして心にしみた。

たよりになる男の魅力、傷ついた過去をもつ男たちの優しさなど、サム・ペキンパーやウォルター・ヒルなどの70年代の映画に共通するハードボイルドな手ごたえを感じる逸品。

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