
「身元不明者89号」 エルモア・レナード
田口俊樹訳 創元推理文庫 2007年発行
「ジャック・C・ライアンは裁判所の発行する法的文書の送達人。指定された相手を探し出し、令状や召喚状を持ち前の度胸と機転で受け取らせるのが仕事だ。ある日、ちょっとしたこづかい稼ぎのつもりで簡単に引き受けた人探しの仕事が彼をとんでもないトラブルに巻き込んでいく…。」
映画「ジャッキー・ブラウン」や「ビー・クール」などの原作者としても有名なクライム・ノベルの巨匠エルモア・レナードの1977年に発表された作品。
日本では長らく未発売だったが2007年にようやく発行。こういう復刊は、非常にありがたい!
小説が書かれた1970年代後半の空気や雰囲気がもうたまらない。主人公ライアンの乗るクルマが、警察主催のカー・オークションで250ドルで買ったドアに四つの銃痕のある1970年製の中古のマーキュリークーガーだなんて嬉しくなる。
もちろん小説そのものも最高。デトロイトを舞台にエルモア・レナードならではの人間味あふれるクセのあるキャラクターたちがドライにクールに動き回る。
読み終わるのがもったいない!けど止まらない、そんな理想的な逸品。
おすすめです。
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